あなたのお子さんで運動部に入っていて、こんな症状をうったえていないでしょうか?
「スネの前から内側が痛い」と。
痛みの感じはと聞くと、「骨にズンと重く響く痛み」や「しびれるような痛み」など。
どんな時に痛いか聞くと、「走ったりジャンプしたりすると痛い」と。
このように起きる痛みは一般的に『シンスプリント』といいます。
正式には『脛骨過労性骨膜炎』と病名がついたりします。
このシンスプリントはスポーツをしている子に多い症状です。
その中でも走る競技の子に多く見られます。
特徴として、痛みは骨に沿ってスネの前側や内側に出やすく、その中でもスネの内側に痛みをうったえる人が特に多くみられます。
ではなぜシンスプリンになるのか?
まず、痛みが起きるのはふくらはぎやスネの筋肉を使いすぎて、骨膜に負担がかかって炎症を起こすからです。
そして、シンスプリントはスポーツを始めたばかりに起きることが多いです。
入学してすぐの運動から離れていた1年生に多い印象があります。
運動に慣れていない状態で急に体に負荷をかけることになるので簡単に筋肉が悲鳴を上げてしまいます。
どんなスポーツに多いかと言うと、走ることが多い競技です。
私がみることの多かったのは陸上部のお子さんでした。
練習の負荷に体が追いついていないのもありますが、指導内容にも問題があることがあります。
指導者がよく「足の親指に体重をかけて強く蹴りなさい」と指導するので、必要以上に地面を強く蹴ってしまいふくらはぎの筋肉を使いすぎて炎症を引き起こしてしまいます。
これが原因のお子さんが結構多かったです。
走る競技が多い陸上部に入っているお子さんがいるあなたは要注意です。
また、土の上での練習ならまだしも、硬いアスファルトで練習をしていると足にかかる衝撃が強いので足への負担が大きくなります。
これには足のケアがかなり必要になってきます。
痛いのを我慢して無理に練習をしていると問題が起きるので注意して下さい。
スネやふくらはぎの筋肉に負担がかかって筋肉が硬く腫れてくるとその周りにある神経や血管の圧迫を起こしてコンパートメント症候群という病気になることがあります。
あなたのお子さんは大丈夫でしょうか?
注意してお子さんを見てあげて下さい。
次に痛みはどうやって改善したらいいのか?
痛みを起こしているのは過労によって硬くなった筋肉です。
硬くなった筋肉をほどくことで症状の改善が見込めます。
対象となる筋肉は前脛骨筋、後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋です。
特に前脛骨筋と後脛骨筋はあるポイントを刺激するとスネに痛みを引き起こします。
これらの筋肉をほどくことで改善が見込めます。
しかし、筋肉を上手くほどくには修練が必要になります。
もし、ご自身でマッサージやストレッチをしても改善しない場合やお近くの整体院で改善が見られない場合はキュビズム整体院へご相談下さい。