腰痛で整形外科を受診すると、腰痛ベルト(骨盤ベルト)またはコルセットを処方されることがあります。
腰痛ベルトは市販もされており、持っている方も多いのではないでしょうか。
この腰痛ベルトですが、着け方を間違えている方が多くおられます。
腰痛で腰が痛いのだから腰に巻いたらいいと勘違いして腰のクビレに巻いておられる方がいます。
これは間違いです。
ベルトは骨盤に巻きます。
思っているよりも下です。
下腹部あたりにかかります。
骨盤の骨にかかる位置でグッと強く巻きます。
巻きが弱いと上下にズレてしまい効果が期待できません。
しっかり巻いてください。
この腰痛ベルトですが、長期間の着用(使用)はあまりオススメしません。
筋肉が衰えるとかそういった理由ではありません。
身体に不要なテンション(刺激)が加わり、それが長期間続くことを良しとしないからです。
身体は自然に良い方向に戻る能力があります。
それを物理的に強制して身体を固定することは自然に良い方向へ戻る妨げになります。
また、長期間ベルトを巻き続けることで意識的に常に自分は腰痛であると認識してしまいます。
自分はこの腰痛ベルトで守られていると思い、自分は腰痛患者であると勝手に認識してしまいます。
これではいつまでも腰痛患者から抜けだせません。
実際に長期間ベルトを使用している方で腰痛がなくなっていることはなく、ずっと腰痛と付き合っています。
永遠の恋人のように腰痛と付き合う必要はありません。
だからこそ、ある時期がきたら使用しない勇気も持ちましょう。
身体は常に自由でなければなりません。
締め付けられることは反発を生みます。
その反発がいつか問題を引き起こすことになるかもしれません。
「不安なので」や「心配だから」という理由で使い続けているのであればもう一度考え直してみてください。
「まだ腰痛があるから仕方ないでしょ?」と言うあなたは、早く腰痛を治してください。
長期間も腰痛と付き合っていることじたい問題です。
腰痛ベルトで治そうとは思わず、きちんとした方法で治すことをオススメします。
勘違いしてほしくないのが、腰痛ベルトを批判しているわけではありません。
腰痛が治っていく過程で使用することは良いです。
ずっと何となく使い続けることに警鐘を鳴らしているわけです。
無理に腰痛ベルトを外す必要はありませんが、その状態をずっと続けず、必ず次のステップを踏んでください。
現状維持というものはありません。
それはただ立ち止まって停止しているだけです。
常に変化していく必要があります。
行動しながら現状を変えていってください。
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