現在、デスクワークが多くなったこの時代に座るというコトについて考えていく必要があります。
世間ではデスクワークが増えたことで座り方の姿勢の問題がピックアップされており、正しい座り方や良い椅子について情報が飛び交っています。
しかし、本当に重要なのはそこではありません。
そもそも、座位(座る)は長時間とり続けるものではありません。
昔の日本人は地べたに座ることが多かったので、頻繁に体勢を変えて長時間同じ姿勢をとることが少なかったのです。
それに正座は足がシビレるので長時間は座ることなく、足を崩したりして体勢を変えて負担となる圧から体を逃がしていました。
ところが椅子やソファーになってから座位を取る時間が大変延びてしまい、体勢を変えて不要な圧から逃げる機会が減りました。
椅子に座って何時間もデスクワークをしているとお尻や太ももにかかる圧が多くなり過ぎて、血液の循環不全が起きてしまいます。
下腿や足首も重力によって下がったままなので血液が上手く循環しません。
これでは筋肉が固くなってしまい、立って歩く時に支障をきたします。
また、長時間の座位は坐骨神経や太い血管にも影響を与えるため危険が多く潜んでいます。
だから正しい座り方や良い椅子について考えるのもいいのですが、まずは長時間座り続けないことから意識してください。
こまめに立ったり歩いたりは必要です。
特に歩くのは良いです。
足の循環を良くしますからね。
たまに「マッサージ機を足元に置いてたら長時間座ってもいいですか?」と質問を受けますがオススメしません。
立って歩く能動的なものとマッサージ機などの受動的なのは違います。
とりあえず立つだけでもいいので長時間座り続けないでください。
時間を忘れて集中していると長時間座り続けてしまうかもしれませんが時間を決めてリセットするのがいいです。
本当は自分の感覚が敏感であれば、そのタイミングで動けばいいのですが、デスクワークで固くなった体は鈍感になっていますので時間を決めるのがいいでしょう。
大人は子どもがゲームを何時間もしていると体に悪いから時間を決めさせてやらせるのに大人自身は守らないのはオカシイ話です。
大人も頭では体に悪いことは分かっているんです。
でもいろいろ理由をつけてやりません。
そこをちゃんと出来るとヒドいことにはなりません。
体の感覚を鋭く敏感にしたいのであれば、施術を受けて体を整えることで鋭く感覚が良くなります。
キュビズムで施術を受けている患者さんは体の感覚が鋭くなるのでヒドい状態になる前に自分で回避することができます。
施術を受けることは『痛みを何とかする』だけでなく、その後の体のトラブルから回避するためでもあります。
まとめると、まずデスクワークでの長時間座ることを止めてください。
絶対にここからスタートしてください!
まだ気になるなら、その次に座る姿勢や椅子に意識を向けてもいいでしょう。
それでも不調が続いたり、痛みがヒドい場合などは体を調整する必要があります。
本当は施術で体を整えるほうが早いのですがお金をかけたくない人は有効な情報を収集して実践してみてください。
今後、この長時間座り続けることがいろんな病気の原因のひとつであることが分かってくるので今のうちに対策を取っておきましょう。