腰痛や肩こりで苦しんでいる時、早く良くなりたいと思うのは自然な思いです。
みんな早く苦しみから解放されたいでしょう。
だから整体院や接骨院、整形外科などに通うわけです。
そういった患者さんの手助けをする為に私たちは技術を提供しているのです。
私たちも患者さんには早く良くなってほしいと思っています。
しかし「早く良くなる人」と「いつまでも良くならない人」がいます。
その違いは何かと考えてみると、患者さん自身の物事のとらえ方や現状の認識の仕方によって決まってくるのではないでしょうか。
すご〜く簡単に言うと「ポジティブ思考」か「ネガティブ思考」で経過が違ってくるのではないかと思うわけです。
では説明していきます。
例えば、どこに行っても良くならなかった腰痛の患者さんがいるとします。
その患者さんが初めて当院へ来て、施術をすると腰痛の痛みが70%改善したとしましょう。
30%は腰痛が残ったことになります。
施術によって起きた事実は変わりませんが、これを患者さんがどのようにとらえるかによって今後の経過が変わってくると思います。
まず「早く良くなる人」はどうとらえるのか?
ズバリ70%も腰痛が改善して嬉しい!あきらめていた腰痛は何とかなりそうだ、そうポジティブ思考にとらえます。
反対に「いつまでも良くならない人」はどうか?
あ〜30%も腰痛が残った、、、やっぱり自分の腰痛は改善しない、とネガティブ思考にとらえます。
どちらも施術によって腰痛に70%の改善と30%残った事実は同じなのにとらえ方ひとつで全然違ってきます。
やはりポジティブ思考である方が物事は上手くいきやすいものです。
ポジティブにとらえることで体も良い方向へ勢いがつきますので早く良くなる可能性が高いわけです。
この辺は免疫系なども関わってくる話です。
対するネガティブ思考では一度で100%良くならないかぎり腰痛が改善したと感じることはありません。
つまり「0か100」又は「全か無か」でしか物事をとらえません。
これでは良くなるものも良くなりません。
人間のからだはロボットではありませんので、一瞬で切り替わることは難しく、経過というものをたどります。
経過とともに徐々に腰痛が良くなっていく方が自然ではあります。
からだもその経過とともに慣れていきますので、日常生活に順応しやすく、からだにも優しいわけです。
もちろんネガティブ思考の方の気持ちもよく分かります。
苦しみから一瞬で解放されたいのは皆さんそうです。
しかし、いつも物事が180°一瞬にして変化するわけではないので、少しでも変化したらそれをポジティブにとらえるようにして下さい。
それが早く良くなる一番の近道だと思います。
70%良くなったと思うか、それとも30%も腰痛が残ったと思うか、それだけで今後の経過が変わってきます。
私たち治療家もできるだけ早く良くなってほしいと思って日々技術の研鑽をしております。
治療家の技術と患者さんのとらえ方で経過は変わってくるのです。
腰痛や病気はすべて他人まかせではいけません。
ご自身のからだですので患者さんの協力も大きく影響するのです。
たとえ初回が20%しか良くならなくても、ポジティブにとらえることで、2回目に70%〜80%の大きな改善が見られることはよくあります。
ぜひ前向きなポジティブ思考で現状をとらえて下さい。
おしまい、、、