ちょっと前、テレビ番組の「ザ!世界仰天ニュース」でカイロプラクティックでの事故のことが放送されていました。
人気番組ですので見た方も多かったのではないでしょうか。
これは首の施術での事故でしたが、部分関係なく事故は起こる可能性はあります。
こういう事故が起きないためにも、私たち治療家は病気や体についての知識は常に勉強しておかなければなりません。
整体なカイロプラクティックなど手で施術する場合の事故はまだ少ない方ですが、医療の現場などでは事故が多く報告されています。
無知は必ず人を傷つける結果になってしまうので施術する側も真剣に取り組まなければなりません。
私自身も勉強会などで練習相手になった時、からだが不調になることは時々あります。
大抵は施術する側の気が抜けていて真剣に取り組んでいない場合が多いです。
その場その瞬間に集中できないのでは人のからだを壊す可能性があると思います。
そういった時の施術は本当に危険だと感じます。
世間の感覚では、ポキッと鳴らすスラストと言われるカイロプラクティックなどで使われる、高速で関節の歪みを取る方法が危険だという認識があると思いますが、それ以外のマッサージや按摩の方法でも事故は起きます。
問題は方法だけではなく、集中していないことも関係します。
患者さんとコミュニケーションをとること自体は悪くないのですが、話に夢中で技術がおろそかになっている施術者が多くいます。
そういう時に事故は起きるものです。
集中していれば、危険も察知できるので無理はしません。
しかし、他のことに注意が向いている状況では危険を察知できなくなります。
だから世間で言われる方法論の良い悪いの議論だけしていても事故は少なくならないのではないでしょうか。
事実、同じ方法の技術を使って施術しても施術者の質によって結果は違ってきます。
方法はツールです。
例えば、包丁やナイフなどの刃物は料理など良い使い方もあれば、殺人など人を傷つける悪い使い方にもなります。
使う人によって大きく変わります。
だから素晴らしい方法も使い方を誤ると危険なものに変わってしまうのワケです。
あと方法は施術者の好みもあるのであれが良い悪いは言えません。
実際、私自身は高速で関節を動かすポキッと鳴らす技術は使いません。
なぜその方法を使わないのか?
理由は、方法じたいは素晴らしいと思いますが、その方法でなくても別に問題なく身体の自己治癒力を引き出すことができるからです。
また自分がその方法よりも違う方法で施術したほうが上手くいくから等があります。
自分にとって安心安全に行えれば方法は何でも良いと考えています。
特に誰かの弟子でもありませんので、○○流とか○○法とかに全くコダワリもなければ、何の縛りもありません。
その場その瞬間で自分ができる安全安心な方法で施術を行うようにしています。
1番大事なのは患者さんの身体が健康になることです。
方法論だけ良い悪いと決めるのはナンセンスです。
患者さん自身も施術を受けていて、嫌悪感があったり苦しい感じ、気持ち悪いと感じるのであれば施術をストップしてもらう方がいいです。
気持ち悪い刺激が続いていて最終的にいい結果にはなりません。
施術中に言いにくいかもしれませんが事故にならないためにもストップしてもらい、現状を伝えるのがいいでしょう。
それを伝えても無理に施術を続けようとしてくるのであれば、事故が起きるかもしれませんので、丁重にお断りして帰られるのがいいと思います。
事故が起きてからでは遅いですから。
患者さんも施術を受けていれば分かると思いますが、「この人の施術は何か合わないなぁ〜」と感じることがあるはずです。
直感は大事ですので、合わないなら継続して施術を受けない判断をしていいかもしれません。
とにかく事故が起きる時には何かを見落としているはずですので、施術は常に集中して行っていきたいと思います。
おしまい、、、
※当院では自分の手に負えない症状や状態の場合には施術をお断りすることがあります。