ホームページをリニューアルしようと考えてます。
もう少し見やすくシンプルになる予定で、中身も少し変えようと思案中です。
あとスマホ対応にする予定ですのでスマホからの人には見やすくなると思います。
リニューアルによって私の健康に対する考えが患者さんにもっとダイレクトに伝われば最高ですね。
ご期待下さい!
当院の患者さんで最も多い症状が腰痛です。
肩こりや首の痛みを訴える患者さんでも腰痛がセットになっていることが少なくありません。
腰痛は私たち生活の身近なものになりました。
そんな腰痛ですが特に問題となっている職業がいくつかあります。
そのひとつを今日はご紹介したいと思います。
それが今、社会的に問題となっており、人手不足な介護の仕事です。
介護士やヘルパーの患者さんは当院にもよく来られますが、ほとんどの方が仕事で腰痛になったようです。
腰痛になる大きな原因として体の使い方が問題に挙げられます。
介護士さんやヘルパーさんも研修を受けているはずですから、体に負担のかからない方法を取っているのに腰痛になってしまいます。
方法論では腰痛を防ぐにはどうしても不十分となります。
何故かと言うと、ある時は正しい方法で介助できたとしても、常にその方法で行える場面になるとは限らないからです。
環境が違ったり、介護される側の状態が違ったりと同じ場面ばかりでありません。
それに時間に追われる職場ですから、つい体に負担がかかかる方法を取ってしまうかもしれません。
ここでは方法論にとらわれすぎないことを指摘しておきます。
だからといって体を鍛えたりする必要もありません。
明日から出来ることなので試して見て下さい。
介護の現場で腰痛にならないために大事なのは腹に力が入っているかどうかです。
腹に力が入ってない状態で、自分よりも重い人間を引っ張るので、みんな腰がこわれてしまうのです。
腰にちょっと息を吸い込んで腹に力を入れてやれば、腰をこわさずに済みます。
反対に息を吐いた時に無理な姿勢を取って力を入れると腰をこわしてしまいます。
そんな簡単なことで!?と思うかもしれませんが、実際にやってみると違いが分かります。
腰をこわす人は以外と息を吐いた時に力を入れていたりしますので注意深く自分の行動を観察すると良いでしょう。
しかし、ひとつ気をつけておくことがあります。
それは呼吸が小さくなっていて、すでに腰をこわしている人は施術による体の調整が必要です。
すでに体が歪んでしまっていて、体幹の機能も落ちている状態ですので、これは調整が必要です。
腹圧の落ちた状態ではインナーマッスルが効かないのでアウターマッスルを動員するしかありません。
アウターマッスルは疲労しやすい為、何度も動員し続けると悲鳴を上げてしまいます。
つまり腰をこわしてしまうワケです。
余計な力を使わず、そして腰を痛めないようにする為には息の使い方が重要で、尚かつ、体が整っている必要があります。
これは重い荷物をもつ引っ越し屋さんや建築現場で働く方にも言えることです。
介護の現場で働く介護士やヘルパーの方には、息の使い方にもうひとつ工夫が必要となります。
それは相手が人間であるので、物と違い予想とは違う動きをするからです。
だから、自分だけ息の使い方を気をつけるだけではダメです。
相手の間があるから、それとも息を合わせる必要があります。
決して、「せ〜の!」と掛け声を合わせるワケではありません。
人をよく見ていれば、その人の動く間(タイミング)が何となく分かると思います。
もし分からないのであれば、それはアナタの体の感覚が落ちている状態ですので、一度体を整えて感覚を鋭く必要があるでしょう。
とにかく、息を合わせて動くことが重要です。
「息を吸い込んだ時に力を込める」
「相手の間や息を合わせる」
言葉では簡単に聞こえますが、以外とできていません。現実に介護士やヘルパーの方に腰痛が多発していることがそれを表しています。
あと、息を合わせる前の、体が歪んでいて力を発揮できない状態なのであれば、整える必要があること。
腹圧が発揮できているかは簡単なテストで直ぐに分かるので、知りたい方は私へご連絡ください。
当院にも介護士やヘルパーの方の腰痛を観ることは多いです。
特に40代〜50代の女性で、転職者や主婦など途中から介護の仕事に就いている方に多い傾向があります。
多分、緊張して体がうまく動けないなかで息が合わず、腰をこわしてしまうのでしょう。
そんな介護士やヘルパーさんも、体を整え使える状態にし、正しい体の使い方をすることで、ちゃんと介護の現場に戻れています。
超高齢化社会である現代に、介護士やヘルパーの方の仕事は必要不可欠です。
いないとやっていけません。
今は介護士やヘルパーの方に無理な負担がかかっており、体をこわす人がこれからも増えていくでしょう。
そうなると日本人でなりたい人が少なくなるので、外国人を雇おうとしますが、それでは結局、良い方向には進んでいかないと思います。
私から最後に言いたいのは、介護士やヘルパーとして働く方たちは、まず自分自身の体を第一に考えてください。
アナタが無理して体をこわしたら、結局困るのは介護される側です。
無理をせず、自分のできる範囲で正しい体の使い方をしてほしいと思います。
実際の介護の現場では、時間に追われていて、そんなことはできないと言われるかもしれませんが。
しかし、よく考えてみてください。
無理な方法で体をこわしても、職場はアナタの面倒を見てくれますか?
アナタを優しく扱って休ませてくれますか?
現実は使い捨てにされている方が多いと思いますよ。
そんなことにならない為にも、自分自身の体にもっと気を使ってください。
余裕がないと必ず事故はおきます。
そんなことはできるだけ避けたいことです。
みんな相手のことばかり知ろうとし過ぎで、自分のことは二の次です。
自分の体を知っていれば余裕ができます。
自分の許容範囲が分かれば無理をしないので、事故も起きにくくなります。
それが介護者にとっても要介護者にとっても良いことだと思うわけです。
『まとめ』
①まずは息を吸い込んだ時に力を込めましょう。
②そして相手との息(間)を合わせましょう。
③すでに腰など体がこわれていて十分な力が発揮できないのなら体を整えて正しい体の使い方を知りましょう。
おしまい、、、