この仕事をしていると様々な職業や趣味を持った患者さんに会うことができ大変面白いです。
最近ではカリグラフィーという文字を美しくアーティスティックに見せる書法を知りました。
カリグラフィーは誰しも一度は目にしたことがあるのではないかと思いますが、私も名前を知ったのは患者さんを通してでした。
知らないと言う人も結婚式のウェディングボードやクリスマスカードなどで使われているので注意して見ると面白いですよ。
他にも治療家仲間から聞いて本で呼んだカタカムナ文字とかも大変面白いと感じました。
文字って不思議で、意味を伝えるだけでなく、模様だったりアートにもなって、人のこころに刺激を与えるものなんですね。
まだまだ知らないことがいっぱいですね。
近頃、食に関する特集がネットやテレビ、雑誌などで見る機会が増えました。
あの食べ物がカラダに良いとテレビやネットで話題になれば、お店から直ぐにモノが消える時代です。
そんな食の問題ですが、私は食べ物そのものを食の論点にお話するつもりはありません。
まず食べ物そのものを論点とした場合、こういう食べ物がカラダにイイと言います。
それが何故いいのかとなります。
それを分析すると、こういった栄養素や効能があるという結論になります。
しかし、同じ食べ物でも食べる人(動物)によってその働きは変わってくるのです。
栄養学で1日分の鉄分やビタミンがこれだけ必要だと言っても、人はそういったものが単に寄せ集まったものではありません。
人間が何で構成されていて、そのほとんどが水だと言っても、それだけで人間が一人つくれるワケではありません。
人はちゃんと必要なものを集めて、自分で自分の体をつくっています。
それは私たち自身が知識として判らなくても自然にやっていることです。
栄養摂取を考える時、単にビタミンAや鉄が足りないからと、少なくなった分を摂取してプラマイゼロということでいいのでしょうか。
もっと栄養を吸収する体の方のことも考える必要があると思います。
結局、どんな食べ物を食べたとしても、自分の体の働きが変わらなければ変わらないでしょう。
自分の体の働きがあって、栄養も吸収されるわけです。
だから食べられる側の食べ物を問題の論点とするよりも、食べる側の私たちの体の働きの方を論点にすべきだと私は思います。
決して、食べ物にこだわりを持つことは悪いことではありませんが、食べ物の方ばかり気を使っていても吸収する方がうまく機能していないのでは意味がありません。
体が不調であれば、いくらいいと言われる食べ物を摂取していても十分ではないと思うのです。
体の内臓や神経、血管、筋肉などすべての器官が調和して働かないと十分とは言えないと考えます。
だから食で健康を考えるのであれば、食べ物をオーガニックにこだわるとか、野菜を1日何g摂るとかの前に、体の方はちゃんと機能しているのか知る必要があります。
食べ物を摂取して体を機能させるという考えだけでなく、体を機能させて食べ物を十分に吸収させる考えも持ってみてください。
最近は、外に問題や解決策を求める傾向が多いですが、本当の問題や解決策は自分の内にあると思います。
影響する全てのものは、自分というフィルターを通しています。
何がどう影響しようとも、それは自分の内で処理したことです。
同じ物を食べても、健康体になる人もいれば、ただ脂肪が付くだけの人もいます。
私たちは、外に目を向けすぎてきました。
もっと自分たちの内、すなわち体や心に目を向けていくべきだと思います。
おしまい、、、