GWも明けて、5月も中盤に入っていきます。
GWを楽しんだ方も多かったのではないかと思います。
私の方はGWも開院してたので仕事が中心で、少し休むという感じでした。
次の長い休暇は夏休みになりますが、どうなることやらです。
そんなこんなでGWも終わって、先日、患者さんからGWに行った旅行のお土産を頂きました。
Yさん、ありがとうございます。
読書しながらお茶と一緒にいただきました。
今日は腰痛と首の関係性についてです。
腰を反った時に腰が痛いことはありませんか?
多分、多くの方が経験していたり、周りの人でそういった訴えがある方がいらっしゃるでしょう。
実際に当院でも腰を反ると腰痛が起きると訴える患者さんはたくさんいらっしゃいます。
実はこの腰を反る動作で腰痛が起きる原因として首が関係していることがよくあります。
腰と首って離れているのにどう関係あるのと思ったかもしれませんが、腰も首も一本の背骨から成り立っています。
だから動く時はちゃんと連携をとっています。
正しく腰を反る動きをすると、首から順に後ろに反っていくように動いていきます。
腰だけ限局して動くわけではありません。
背骨は一本の繋がったもので連鎖して動いています。
この運動連鎖がうまくできない制限のある状態だと、腰など部分的に負担がかかります。
例えば、腰を反る動作の場合に首の周りの筋肉・筋膜や関節等が固く制限を起こしていると、スムーズな運動が行われず、その代償を腰が補って負担を強いられます。
その結果、腰を反ると腰痛が起きてしまうことがあります。
腰を反るときの腰痛のすべての原因が首の問題とは言いませんが、首に問題があって腰痛が起きている方は多くいらっしゃいます。
だから、こういった首の問題が腰を反る時の腰痛の原因になっている患者さんに、腰に注射をしたり、骨盤矯正などしても効果がなかったりするのはその為です。
人間の運動というのは部分部分で単独に起きているわけではありません。
ちゃんと繋がりがあって、力が全身に波及して運動連鎖を起こします。
だから、腰痛であっても全身の状態を観ていく必要があるのです。
実際の臨床では首から施術することもあり、首周囲の施術のみで腰痛がなくなることもあります。
患者さんはビックリして驚きますが、人の体の動きを知っていれば当たり前のことなのです。
私たちは意識しなくても無意識に体の全てを連動させて運動しています。
ロボットよりもかなり賢くて、便利なのです。
でもロボットのように問題が起きても、故障して止まるわけではなく、代償して動くことができます。
だから問題が起きても直ぐには分からず、かなり経ってから異変に気づきます。
体が整っていて感覚が良い場合は、すぐに修正することができますが、現代人は体の感覚が鈍く鈍感になっているために大きな問題になってから気がつきます。
今回の腰を反る動作の腰痛でも、長時間のデスクワークやスマホ操作などで首周囲の筋肉などが硬くなって動きが悪くなって代償として腰痛が起きている例も少なくはありません。
腰痛の他にも手や腕などにも症状が出ることもあります。
なんとなく関係ないと思っていたかもしれませんが、人の体はすべて関連し合っています。
だから当院では人の体を観るときには全身をしっかり評価するようにしているわけです。
真実は以外と一見関係ないと思われる隠れた場所にあることが多いです。
人の体を観るとき、マニュアル通りにはいきません。
ある程度の傾向や道筋はあっても、人それぞれ微妙に違います。
その人に合ったちょうど良い施術するのが、治療家の腕の見せ所になります。
そんなこんなで、日々、研鑽してまいります。
おしまい、、、