トリガーポイント療法がマイナーな治療法な理由

院長のSUGURUです。

記事をご覧いただき、ありがとうございます。

今日は、トリガーポイント療法の知名度が低くマイナーな理由についてお話しします。

 

・慢性腰痛の大半は筋筋膜性疼痛

 

多くの現代人が抱える慢性腰痛ですが、この痛みから解放されるのは難しいことではありません。

 

慢性腰痛の多くは、トリガーポイントが引き金になる筋筋膜性疼痛が大半をしめているという事実を知っていればですが、、、

 

実は、この事実が以外と医療の世界で知られておらず、注目されずに現在にいたっています。

 

これは悲しいことで、多くの患者さんの慢性腰痛が改善しないままになっている現実があります。

この事実を必死に伝えようとしている人達もいますが、まだまだ少数派で世間の人たちに声が届いていません。

 

 

では、どうしてこんなに慢性腰痛の患者さんを痛みから解放することができる方法があるのに医師の間で広まらないのか?

 

それには少々いくつかの諸事情があるみたいです。

 

それをお話ししていきましょう。

 

 

・医療業界の台所事情

 

病院やクリニックでトリガーポイント療法を行わないのには、保険診療という台所事情があります。

 

保険診療では時間で区切られているため、1人の患者さんにかけれる時間が決まっています。

 

診察なんて大体5分くらいでしょうし、長くても15分くらいでしょうか。

 

本格的にトリガーポイント療法で痛みを取り除こうとすると、初診だと1時間くらいは必要になります。

 

そうなるとどうしても治療の選択肢から外されてしまいます。

 

現在の医療では、いかに多くの患者さんを短時間に治療するかにかかっています。

 

つまり、数をおこなさければならないのです。

 

 

こういった事情から、慢性腰痛のような痛みの治療法は投薬や注射といった短時間で簡単に行える治療法が選ばれることになります。

 

患者さん側からしても、短時間で安価で済むならと考える人も少なくないでしょう。

 

合理的といえば合理的なのですが、人はモノではないので流れ作業はできません。

 

それに投薬や注射では慢性腰痛の本当の意味での解放にはいたりません。

 

なぜかというと、痛いところだけみて治療しているからです。

 

 

慢性腰痛の原因の仕組みは、痛みが起きているところだけみていてもダメで、痛みの症状がない場所にこそ原因があります。

 

痛みの症状をごまかせても、原因はどんどんと悪化していくわけですので状態は悪くなる一方です。

 

だから投薬や注射では対処できなくなった患者さんが、当院など慢性腰痛を得意とする専門家を頼りにされて来られるわけです。

 

 

・医師のプライド事情

 

医師になるには医学部で6年間勉強しなければなりません。

大変な勉強量です。

 

卒業後も勉強することはいっぱいで、正直、腰痛治療の主流でない新しい治療法に時間を割こうとは思わないのでしょう。

 

それにトリガーポイント療法は地味で古典的な方法なので興味をそそらないのかもしれません。

 

トリガーポイント療法には高価な機械や設備は必要ありません。

 

ただ、トリガーポイントを押したり、マッサージするだけです。

 

最先端医療をやっている医師からしたら「ちょっと、、」と思うのかもしれませんね。

 

 

実際はこれほどお金のかからない原始的な方法はないと思うのですが、受け入れられません。

 

レントゲン検査やMRI検査などは高額なわりに、慢性腰痛の原因を見つけて治すことはできません。

 

コストパフォーマンスはとても悪いのにです。

 

そりゃ、日本の医療保険料がパンクするってのも分からなくもありませんね。

 

愚痴ってしまいましたが、これが現実なので仕方ありません。

 

今の時点では、病院やクリニックといった医療機関でのトリガーポイント療法を満足に受けることは難しいと判断せざる負えません。

 

そうなると必然的に自費の専門治療院に集中してしまうのも仕方ないことかもしれません。

 

 

・私もトリガーポイント療法を軽視していました

 

上記で医師がどうのこうのと厳しく言いましたが、実は私自身も昔はトリガーポイント療法を軽視していました。

 

私個人的な認識では、理学療法士はマッサージや指圧のような手技を嫌がる傾向にあると思っています。

 

それにはどこか、自分たちは町の素人マッサージ屋さんとは違うんだぞ!というプロ意識があるのでしょう。

 

もちろん、気持ちは痛いほど分かります。

 

患者さんも痛いところを揉んでくれと、自分でやってほしいことだけ言ってきたりします。

 

正直、そういった下に見らることを嫌がってかマッサージや指圧といった方法はあまり取らないのかもしれません。

 

 

あくまで個人的な意見ですが。

 

 

確かに、患者さんの言われるがまま痛いところをマッサージするだけはトリガーポイント療法ではありません。

 

ハッキリ言ってそんなことはする必要がありません。

 

治療家が自分で痛みの原因を検査して、必要な場所に治療するのが基本です。

 

その治療手段がマッサージや指圧であるだけのことです。

 

トリガーポイント療法はシンプルですが、効果があります。

 

 

最近は理学療法士のなかでも使う人が増えていますし、書籍もたくさん出版されています。

 

昔は、トリガーポイントマニュアルといった全2巻の専門書しかなかったように思います。

 

そういう意味では広く知れ渡る時期にきたのかもしれません。

 

今後、慢性腰痛で悩む人が1人でも多く痛みから解放されることを願います。

 

 

・トリガーポイント療法がメジャーになる時代へ

 

ここ最近になって一般の人のなかでも筋膜リリースなどの筋膜ブームがはやりはじめました。

 

このブームで慢性の痛みが筋筋膜性疼痛であるとの認識を深める結果になってくれることを願います。

 

残念なのはただの新しいストレッチということで終わってしまうことですが、、、

 

トリガーポイント療法が慢性腰痛の治療法の1つとして当たり前のように行われる時代は来るのでしょうか?

 

今後のトリガーポイントや筋筋膜性疼痛の動向に期待したいと思います。

 

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

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