こんにちは!
吹田で唯一の腰痛専門整体院‐CUBISM
院長のSUGURUです。
今日は、長時間座り続けることが身体にどんな腰痛を引き起こすかについてお話しします。
・長すぎる坐位は悲劇を生む
大人から子供まで現代社会に生きる多くの人は、長時間の坐位姿勢を強要されます。
この行為がいかに身体にとって悲劇かということを多くの人は知りません。
座るというと、どこか楽だという認識があると思いますが、長時間座ることは身体にとって楽な行為ではありません。
長くずっと座っているということは、必ずどこかに常時負担がかかっていることになります。
負担が大きくなると姿勢もどんどん悪くなっていくので、長く座り続けることはあなたの身体に悪影響としか言えません。
そして、とても多くの腰痛の原因になっています。
・悲劇のヒロイン‐大殿筋‐
まず、座る姿勢で一番負担がかかるのが大殿筋です。
大殿筋はお尻の筋肉で、人間が二足歩行になり手が使えるようになった影の立役者です。
いわば大殿筋の進化なくして、人間が高等動物に成りえることはなかったと言ってもいいでしょう。
その大殿筋が長すぎる坐位によって非常に酷使しされ続けます。
「え⁉座っているのに筋肉使うの?」
そう思う人もいるかもしれませんが、座っていても筋肉は使います。
走ったり階段を上ったりする時の筋肉の使い方とは違ったものですが、持続的にその姿勢をとり続けるため、地味に筋肉は働いています。
だから、長く座っているとお尻が痛くなるわけです。
ずっと圧迫されて血液循環も悪くなるので、大殿筋にとってかなり重労働になります。
座る姿勢の土台になる大殿筋が過度の負荷によって使えなくなると、背中も真っ直ぐに保てなくなり、骨盤が後ろに捻じれてしまいます。
つまり、猫背のような背中が曲がった悪い坐り方になります。
骨盤が後ろに捻じれてしまうと、大殿筋が縮んでしまって伸張性がなくなってしまうため働きが悪くなってしまいます。
これは坐位だけでなく、立位や歩行などにも大きな影響を及ぼすことになります。
・長く座り続けることで起きる痛みの症状
長く座り続けると大殿筋を酷使することについては先ほどお話ししました。
では大殿筋が酷使されるとどんな痛みの症状を引き起こすのでしょうか?
一緒に見ていきましょう。
もしあなたの痛みの症状と当てはまるのであれば、大殿筋のトリガーポイントが影響しているかもしれません。
下記が大殿筋のトリガーポイントが引き起こす関連痛を表した画像です。
以上が大殿筋のトリガーポイントの関連痛です。
青い部分が痛みの場所です。
Xの部分のトリガーポイントが刺激されると痛みを引き起こします。
どうでしょう?
あなたも長い時間座り続けることで同じような部分に痛みが出ていませんか?
大殿筋のトリガーポイントが引き起こす痛みはお尻だけでなく、腰の近くにも痛みを引き起こします。
腰痛として来られる患者さんの多くは、この大殿筋を含める殿筋群よるものが本当に多いと感じます。
・大殿筋を酷使してしまう生活条件
やはりこれらは長く座り続ける生活習慣が影響しているのでしょう。
会社や学校でのデスクワークだけでなく、通勤の電車やトイレなど長く座る機会はたくさんあります。
スマホの普及により、長く座ってられる条件が整っているのも影響があると思います。
最近感じるのが、公衆トイレです。
昔は男性トイレの大が空くのは早かったですが、現在は結構長いこと入っていてなかなか空きません。
あんまり長いトイレは痔の原因にもなりますので注意ですよ!
・椅子を良いのに買い替えても同じ
とにもかくにも長く座り続けることに何もいいことはありません。
一番良いのは長く座り続けないように、こまめに立ったり、歩いたりしましょう。
デスクワークの場所を変えて、立って作業するなども気分転換になっていいかもしれません。
とにかく少し動いてお尻や腿に加わる負荷を取りのぞいてあげるだけでも効果的です。
決して、「椅子を良いやつに買い替えよう」が一番にくるような考えは止めてください。
椅子をいくら良いのに替えても、長く座り続ければ一緒です。
少しは負担が減るかもしれませんが、大きくは大差ありません。
それよりも、こまめに立ったり歩いたりして動く方が断然効果的です。
椅子を買い替えるのはその後でも遅くはありません。
・大殿筋をほぐして痛みを取りのぞこう
大殿筋は身体の中でも大きな筋肉なので自分の手でほぐすのは無理があります。
なのでマッサージグッズを使用することをオススメします。
安価なもので言うと、テニスボールが硬さも自由度もあっていいでしょう。
もしお金に余裕があるならヤムナボール®やGRID®フォームローラーを使うといいでしょう。
お尻の下にマッサージグッズを当てて、自分で動きながら大殿筋のトリガーポイントを中心にほぐして下さい。
当てる位置は調整しながら、深くほぐしていくようにすると効果的です。
・まとめ
■長く座り続けてもいいことはない
■一番の対策はこまめに立ち歩く等して動くこと
■大殿筋を自分でほぐすにはマッサージグッズを使う
もし、上記の対策を試みても全く良くならない場合は必ず専門家に相談しましょう。
大殿筋の問題をほっておくと、座った姿勢だけでなく、立位や歩行など多くの動作に支障が生じます。
酷くなってからでは遅いので、早めに専門家の施術を受けてアドバイスを受けましょう。