こんにちは。
吹田で唯一の腰痛専門整体‐CUBISM‐
院長のSUGURUです。
今日は脱・筋トレについてです。
昔、私が病院で理学療法士として働いていた時は高齢者の方のリハビリがほとんどでした。
今みたいに若い世代の方達をみる機会は少なかったように思います。
さて、病院での高齢者のリハビリは医師からの処方があって理学療法士が行います。
高齢者の方というといわゆる「筋力が弱い」という状態にあります。
なのでこういった状態の高齢者に対して一般的には筋力トレーニングが処方されると思います。
膝が悪くて歩くのに問題があると、大腿四頭筋の筋力が弱っているからと大腿四頭筋の筋力トレーニングを処方されます。
それを高齢者の方と一緒に私たち理学療法士は筋力トレーニングを行っていきます。
高齢者の方に合った負荷量と回数を決めて力がつくように。
理学療法士に成り立ての頃は一生懸命にやりました。
でも治療を続けていけばいくほど疑問しか残らなくなりました。
特に外来リハビリと言われる通院してくる患者さんを見れば見るほど。
筋力ということを考えれば、筋力トレーニングの原則としてある程度の頻度が必要になります。
しかし外来リハビリでは、患者さんは週に1回くらいしか来られません。
病院に来てない間、患者さん自ら筋力トレーニングを積極的に行ってくれれば問題ないのですが、ほとんどの患者さんは自主トレなんてしません。
しない人の方が大半です。
あなたもそうだと思いますが、宿題のように運動をするのは好きではないですよね?
コツコツと誰も見てないのに努力するなんて好きな人はほとんどいません。
病院に来てリハビリ室に入れば、担当の理学療法士がいるので筋力トレーニングをすると思いますが、帰って家で自主的にってことにはまずならないでしょう。
だから筋力なんてそんなに簡単につかないんです。
それが分かるからこそ筋力トレーニングに疑問があるわけです。
もし筋力トレーニングしかできない治療者だったらお手上げ状態で、患者さんはますます歩けなくなっていきます。
そんなの状況を病院で私は何度も目にしてきました。
しかし、これではダメだと思って新人時代から多くの専門書を読み、勉強会などに参加して試行錯誤してきました。
そうすると、筋力トレーニングをしなくても患者さんはどんどん歩けるようになっていったんです。
結果が出始めるとより精度が上がってきたのか、短時間で良い結果を残せるようになり患者さんにとても喜ばれました。
なので私はどんどん脱・筋トレの考えになっていきました。
私はいかに無駄な筋力を使わずに、身体の構造を生かして巧みに動くことができるかに注目しています。
年齢と共に落ちてくる筋力を無理に増やそうとするのではなく、今ある力を最大限に生かせるようにすることが重要なんです。
それには身体にできた余分な緊張や硬さ、動きを制限しているものを取り除く必要があります。
そうすれば、自然と身体は連携を取れるようになって力の伝達が上手くいくようになります。
自然な滑らかな動きには痛みがありません。
痛みがなければ歩くことに不自由さも感じなくなるでしょう。
決して大幅な筋力アップがなくても上手く歩けるようになります。
つまり一般的な筋力トレーニングを行う必要がないのです。
この考え方で患者さんを治療し始めてからは、一般的に行われる筋力トレーニングをしなくても高齢者の患者さんの身体の機能はどんどん回復していきました。
今もその考えは同じで、結果も残して続けています。
もしあなたが病院に通って筋力トレーニングをしても、痛みの症状や日常生活が一向に変わらないのでしたら一度、脱・筋力トレの考えを持ってみてください。
そもそも不思議に思いませんか?
筋トレの時に出すような強い力なんて歩く時に使わないですよね。
そんな強い力を毎回歩くのに使っていたら非効率的です。
これでは満足のいく成果を上げることができないのは当たり前かもしれません。
筋トレでなくても身体の機能はどんどん改善します。
元々の身体が持っている力を信じるてください。
筋トレのような足し算ばかりに注目していてはダメです。
余分な身体の緊張や硬さ、動きを邪魔しているものを取り除く引き算が重要なんです。
いまだに多くの病院では筋トレ主義がまかり通っている現状ですが、これは変えていかなければなりません。
でないといくら通院してもあなたの症状や日常生活は変わらないでしょう。
多くの患者さんは筋トレをし続けても結果が出ないことを実感しているかもしれません。
でも専門家である医師や理学療法士がやれと言うので信じてやり続けるしかないでしょう。
全然納得していなくても。
その間にどんどん症状は悪くなっていくし、動けなくなっていきます。
過ぎ去った時間は二度と戻ってきません。
状況を変えたいのであれば時間を無駄にしてはダメです。
結果が出ないと思うんであれば、担当の医師や理学療法士にハッキリとそれを伝えて治療方針を変えるべきです。
それでも治療方針を変えてくれないのであれば、他の病院や治療院を頼るといいでしょう。
もっと自分中心で考えた方がいいです。
これは自己中心的という意味ではありませんよ。
もっと自分の身体を大切に考えてほしいという意味です。
あなたは病院のお金稼ぎの道具ではないのですから。
だから自分の身体のことを大切に考えてくれる病院や治療院を見つけることを最優先にしましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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