こんにちは。
吹田で唯一の腰痛専門整体‐CUBISM‐
院長のSUGURUです。
今日も少しの時間お付き合い下さい。
■人間が二本足になったことが腰痛と肩こりに関係している?
腰痛や肩こりは人間にとって宿命とも言われるくらい身近な問題です。
一説には、人間が二本足で立って行動するようになったことで重い頭や上半身が、腰や肩にムリな負荷をかけることが原因だと言われます。
確かに四本足で行動するよりもずっと体全体のバランスを取るのが難しいでしょう。
しかし、二本足になったことが原因で腰痛や肩こりになるのであれば、全ての人間が腰痛や肩こりに悩まされなければなりません。
でも実際はそうではありません。
ここで大事なのは、二本足で行動するようになったことが腰痛や肩こりを引き起こしているのではなく、二本足で健康に生活するための大事な条件を怠っているからにほかなりません。
じゃあ、腰痛や肩こりになる人は何を怠っているのか?
そしてどうやったら腰痛や肩こりにならないように予防できるのか?
そのことについて今からお話ししていきましょう。
■足を使わなくなった現代人
人間は二本足で生活することになったために、手を自由に使うことができるようになり、それに伴って脳の一部の大脳の機能が急速に発達しました。
つまり複雑なことができるようになって脳の性能が向上したってことです。
その性能を生かすには大脳へ十分な血液を送る必要があります。
大脳に血液を送るには四本足の時よりも二本足で立っている時の方が心臓の負担は大きくなります。
反対に四本足で横になっていると心臓も大脳も活動は低下します。
だから休息するには横になることが大切なのはそのためです。
もちろん立った状態や坐った状態でも休息は可能です。
しかし上にのぼった血液は重力で心臓に戻りますが、下におりた血液は足の筋肉運動がないと静脈を通って心臓に戻って行きにくいということがあります。
そして下半身のうっ血は上半身の血液循環にも影響して停滞させます。
つまり何が言いたいかというと、腰痛や肩こりになる要因として足を使うことが少なくなったことが大きく影響しているのではないかと考えられます。
■人間が健康に生活していく上での大事な条件とは?
現代に生きていると足を使う生活がどんどん減少している傾向にあると感じます。
屋外の移動では車や電車など乗り物に乗って移動するのが当たり前になっているし、屋内ではエスカレーターやエレベーターといった乗り物で移動します。
現代人は足を使って歩く機会をたくさん失っています。
人間として歩くという動作は、大きなエネルギーを消費します。
大きなエネルギーを消費するということは大変疲れることですが、実はそれが二本足で生活する我々人間にとって、健康に生活していく上での大事な条件になっているのです。
そもそも歩くという動作は、誰に教わることなく自然に覚えていく能力です。
動物として自然界を生き抜くためには歩いて栄養になるものを獲得していかなければなりません。
昔は歩くことが生き抜くために大変重要な能力でした。
しかし今はどうでしょうか?
たいして動かなくても栄養を摂取することができますよね。
だから足を使って歩くためにエネルギー補給をするという考えは薄れていき、大脳の働きを活発にするためにエネルギー補給するといった考えになってきました。
でもこの考えでは人間としての自然のバランスが取れないのかもしれません。
そのために腰痛や肩こりといった病気を引き起こし始めたとも考えられます。
人間以外の動物でもそうですが、野生の動物よりもペットとして飼育された動物の方が病気になりやすい傾向にあります。
これは動物としての行動が制限されているのに反比例して栄養過多になるということが病気を引き起こす原因になっているのでしょう。
■自然に歩くだけの超健康法
人間が自然に覚えた歩くという運動は、全身の筋肉のバランスによって獲得されたものです。
歩くことは最も基本的な全身運動で、自然な動作です。
これを日常生活に取り戻すことは、人間としての身体のバランスを取り戻す第一歩だと言えます。
だから歩くことは腰痛や肩こりにならないための必須条件なのです。
巷には健康法がたくさん溢れかえっていますが、まず第一に挙げられる健康法は歩くことだと思います。
腰痛や肩こりで悩んでいるあなたも歩くという自然な動作をどんどん生活に取り入れていきましょう。
健康法として歩きましょうというと必ずこう言った答えをする人がいます。
「私は一日のうちに、結構歩いていますよ。」と。
しかし、ここで言う歩くというのは家の中でちょこちょこ歩くということではありません。
もちろんスーパーやデパートで買い物をしながら歩くのとも違います。
これらは全て意識的な歩きであって交感神経が緊張した筋運動になります。
これでは人間本来の自然な歩きとは言えません。
そういった歩きではなく、屋外に出て慣れた道を何も考えずひたすら歩くことです。
歩くことに変わりないのだから同じことでしょ?と思うかもしれませんが、これらの違いは30分歩けば理解できると思います。
スーパーやデパートの中を30分歩く方が距離としては少ないのに、自然に歩くよりも大変疲れます。
なぜそうなるかというと、下半身だけが動いて上半身は別の動作をするため足に力が入って、体重移動の悪いダラダラ歩きになるからです。
これでは自然な歩きとは言えません。
自然な歩き方は、腰に力が入って全身がリズミカルに動くことです。
だから意識的なちょこちょこ歩きとは違うし、ちょこちょこ歩きでは十分に歩いたとは言えないのです。
慣れた道を何も考えず一気にひたすら歩くことが本当の歩きであり、健康法です。
そうした歩き方で毎日30分自然に歩く習慣をつけると全身のバランスは整いやすくなります。
昔の人たちは、生活の中で一日に2~3時間歩くのは当たり前でした。
だから今よりもずっと腰痛や肩こりの人は少なく、あったとしても症状は軽く直ぐに治っていたのでしょう。
といって現代社会で一日に2~3時間も歩くというのは難しいことです。
なので私は一日30分程度歩くことをオススメしています。
一日30分でも自然に歩くことを習慣づけると身体は全然違ってきます。
いろんな健康法を試すのは悪いことではありませんし、健康を意識することは良いことです。
しかし、あまりにも自然な動きから逸脱した方法や意識的過ぎるものを試して身体を壊すくらいなら歩く方がいいでしょう。
歩くことは簡単ですし、考えなくてもできます。
何にも考えずにただひたすら自然に歩くだけですから。
こんな簡単な健康法は他にありません。
もしどんな健康法したらいいか迷っておられるなら、まず初めに自然に歩くことからチャレンジして下さい。
私もそうですが、自分の一日を振り返ってみると自然に歩く時間がとにかく少ないことに驚かされます。
忙しく働いていても実際に全身を使った運動というのは少ないものです。
意図的にそういった時間を作らなければならないのは大変面倒なことですが、便利になった現代に生きる以上仕方のないことです。
今後ますます便利な社会になっていくでしょうから、健康のために身体を動かす機会というのは自分でしっかり確保していく必要があるでしょう。
でないと腰痛や肩こりで悩む人はどんどん増えていき、そこからいろいろな病気を引き起こしていくことになりかねません。
今のうちに手を打っておくことをオススメします。
難しいことは必要ないんです。
とりあえず、あなたの一日の生活に30分の自然に歩く時間を加えていきましょう。
きっと健康に現代を生き抜くための第一歩になることでしょう。
おしまい。