こんにちは!
吹田で唯一の腰痛専門整体‐CUBISM‐
院長のSUGURUです。
早速ですが、手や腕などのシビレは良くならないとあきらめていませんか?
「首の神経からきているシビレだから手術しないと良くならない」とか、「シビレは時間が経つにつれて和らいでくるから今はどうしようもない」と、病院や整骨院であきらめるように言われた経験がある人も少なくないと思います。
でも本当にそうなのでしょうか?
手や腕のシビレはすべて首の神経の問題と片づけてしまうには安易過ぎではないか。
時間が解決してくれるなんて本当に悠長に考えていて大丈夫なのか。
そんな疑問をアナタも抱くと思いますが、治療家に成りたての頃の私もずっと疑問に思っていました。
しかし、臨床経験を重ねていくにつれて実際はそうでないことに気がつきました。
シビレはなにも神経の直接的な問題ばかりではないことにです。
先入観に惑わされず人の体を詳しく観ていくことで神経以外でもシビレの問題が起きるということを知りました。
そして首やシビレの起きている部分を触らなくてもシビレが良くなることも多々ありました。
100%すべてのシビレが良くなるわけではありませんが、良くなる可能性のあるシビレは以外に多いのではないでしょうか。
もしかしたらアナタのそのシビレもそこに含まれているのかもしれません。
ここで実際に当院に来られた方の例をみてみましょう。
シビレと肩甲骨の関係とは⁉
症例:40代の女性 事務職
主訴:手先のシビレと慢性肩こり
このクライアント様は、毎日の長時間のデスクワークと運動不足で慢性肩こりと姿勢不良になっていました。
それでも生活習慣を改めることなく生活を続けていると、ある時から腕がシビレるようになり、時々手に力が入りにくいといった症状をきたすようになりました。
整形外科では頸椎ヘルニアが原因で手先のシビレ症状が生じていると言われ、手術しかないと断言される。
手術は勘弁だと思い、近所のカイロプラクティックに通って首を矯正するも症状は変わらず。
他の手段を求めて当院へ来られました。
施術としては、硬く動かなくなった肩甲骨の動きを丁寧に時間をかけて改善していきました。
すると呼吸が深くできるようになって体の力が良い感じに抜けてきました。
続けて他の関連する領域の調整を行ってその日の施術は終了。
クライアント様曰く、施術中から体に血が通うような感じがしてきて、それと同時に手先のシビレ感も軽くなってきたとのことでした。
その後、数回の施術によりシビレも出なくなり、肩こりの症状も軽くなられて喜んでおりました。
肩甲胸郭関節の正常化
上記のクライアント様のように肩甲骨の動きが悪くなっていることで手先のシビレを引き起こしていることは少なくありません。
肩甲骨は胸郭の上を滑るように動いていて、その部分を肩甲胸郭関節と言ったりします。
肩甲胸郭関節は長時間のデスクワークでの姿勢不良などが原因で硬くなり動きが悪くなります。
肩甲骨の動きが悪くなった体は肩が内側に入り、首が前傾するので、首や鎖骨周囲の筋肉が緊張してしまいその周囲にある神経や血管などに悪い影響を与えます。
近年はこういった姿勢不良が基でシビレ症状を起こしているケースが非常に多く見受けられます。
肩甲骨が硬くなって正常に動かないことでシビレ症状だけでなく、頭痛や肩痛などの痛みも引き起こす可能性があります。
背中にある羽みたいな骨ですが、無視できないくらい重要です。
じゃあ、テレビなんかでやっている肩甲骨回しを行って柔らかくすればシビレ症状は改善するの?と思われるかもしれませんが、それではかなり難しいでしょう。
肩甲骨の動きは肩甲骨側だけで動きが決まるわけではありません。
首や胸郭、鎖骨など様々な体の部分と連携して動きが決まります。
なので、肩甲骨と他の部分の問題を同時に改善していく必要があるわけです。
まあまあ複雑です。
動きがたくさんあるってことは、いろんなところと関係性をもって連携しているということです。
だから単純に肩甲骨回しをするだけでOKってわけにはいきません。
もうちょっと深く体をみていく必要があります。
自分で治すには専門的な知識も必要なので、頼れる部分は専門家に任せて再発予防に努めるのがいいでしょう。
まとめ
・手や腕のシビレは必ずしも頸椎ヘルニアや頚椎症が原因とは限らない。
・姿勢不良などの原因によって肩甲骨(肩甲胸郭関節)の動きが悪くなり、首や肩周囲の筋肉などの組織が緊張してしまうことでシビレ症状を引き起こすことがある。
・専門家による施術で肩甲骨の動きや組織の緊張が改善されれば、手や腕のシビレ症状が緩和するケースは少なくない。