腰痛の痛みがあるのに腹筋や背筋の筋トレをしても意味がない!
腰痛で多くの人が間違って認識しています。
「筋肉が弱いから腰痛になった」と。
結論から言ってこれは間違いです。
実は「腰痛の痛みで筋力が十分に発揮できない」が正解。
筋肉が弱くなったから腰痛になったんではなく、腰痛によって筋肉が十分な力が発揮できなくて筋力低下を起こします。
つまり、腰痛の原因は筋肉が弱いことや筋力低下が原因ではなくて別にあるということです。
筋肉が弱くなったり、筋力低下を起こすのは腰痛の原因が起こす二次的なもの。
だから、いくら弱くなっている筋肉を筋トレして鍛えても腰痛は改善しません。
それどころか痛みを我慢して筋トレを行うと腰痛を悪化させてしまうかもしれません。
あなたにまずしてもらいたいことは腰痛の原因を改善することです。
筋トレはその後でいいんです。
筋肉を正常な状態までゆるめろ!
腰痛が起きるは体のなかの適切な緊張関係のバランスが崩れてしまうからです。
その一つの原因に筋肉の問題があります。
もっと正確に言うと筋肉を包む膜に起きる異常です。
この筋肉(膜)に異常が起きると過緊張して硬くなり、正常な伸び縮みができなくなってしまいます。
筋肉が正常に伸び縮みできなくなるということは、関節などの動き、すなわち体の動きが悪くなります。
分かりやすく言うと、輪ゴムを飛ばそうと思った時、伸張性のあるゴムであれば強く引っ張って遠くに飛ばすことができます。
反対に硬い伸張性のないゴムであれば遠くに飛ばすことはできません。
これは体でも同じで、適切な伸張性が体に無いと十分なパワーを出すことはできません。
だから過度な緊張によって硬くなった筋肉は、ゆるめて正常な伸び縮みができるようにしなければなりません。
正常に戻すことでパワーすなわち筋力を正常に発揮できる状態できます。
筋トレはそれからです。
そもそも腰痛の痛みを改善するだけなら筋トレは必要ない!
単純に腰痛の痛みだけ改善するのであれば筋トレは必要ありません。
腰痛の痛み自体は筋力低下が主要な原因ではないので、上記で言ったような異常を改善すれば痛みは改善します。
しかし、腰痛は単純に痛みを改善したからそれで終わりというわけではありません。
また直ぐに腰痛になってしまっては意味がありません。
そうするともっと根本的な問題である生活習慣を見直す必要がでてきます。
そこで筋トレなどによる運動不足の解消や体力の向上といったことが意味を成してきます。
ハッキリと断っておくと、筋トレは決して悪いことではありません。
いつやるかが大事なんです。
タイミングを間違うとエラいことにあります。
腰痛を改善するためのステップを下記に記しておきますので参考にしてください。
腰痛改善のための3ステップ
腰痛を改善するには大きく3つのステップを意識してください。
1.腰痛を引き起こしている原因を見つける。
2.腰痛の原因を見つけたら痛みが改善するまで筋肉(膜)ゆるめる。
3.再発しないように腰痛を引き起す要因になる生活習慣を改善する。
以上です。
簡単に言うとこんなかんじ。
筋トレはステップ3になります。
間違ってもステップ1の段階でいきなり筋トレはしないようにして下さい。
痛みを我慢して体に負荷をかけると腰痛悪化の原因になりますから。
まずは腰痛の痛みを緩和させましょう。
痛みがマシになれば動くこともできるでしょう。
根性論は絶対ダメですよ。
無理せずきちんとした段階を踏んで腰痛は治しましょう。
追伸
台風が続きますね。
こないだの台風でマンションのベランダにある非常時の隔て板に穴が開いた家が多発したようです。
患者様から聞いた話では、この隔て板の在庫が足りていないのか、新しいものに替えるのに来年まで待たないとダメだそうです。
普段、頻繁に替えることがないものだから在庫なんてないのでしょうか?
来年まで段ボールなどで補うしかないようですが、同じような台風がまた来ないことを祈るしかありませんね。
これをきっかけにぼくも防災について真剣に考えてみようと思います。