どうも、すぐるです。
突然ですが、膝の痛みを抱えた方に質問です。
「あなたの膝の痛みですが、大腿四頭筋のトリガーポイントはもうチェックされましたか?」
もしされていないのであれば直ぐにチェックしてください。
大腿四頭筋のトリガーポイントは膝の痛みの原因になりうるので疑って損はないです。
大腿四頭筋のトリガーポイントが引き起こす膝の痛み
大腿四頭筋は、大腿直筋と内側広筋、中間広筋、外側広筋の4つの筋肉の総称です。
その4つの筋肉のトリガーポイントの関連痛は、膝の周りや太もも、そして下腿の外側に及びます。
合わせて筋力低下が認められることもあります。
どうですか?
症状が当てはまることはありませんか?
病院にいくと大体は、「関節がすり減ってるから」や「膝の筋肉が衰えて筋力がないから」など言われることが多いと思います。
確かに関節の軟骨がすり減っていることはありますし、筋力低下を引き起こしていることはあります。
でもその痛みの原因が本当に「関節のすり減り」や「筋肉の衰え」で引き起っているのかキチンと検査しましたか?
レントゲンだけではすべてはわかりません。
高齢者だからでは原因になりません。
どうして痛みが起きているかしっかり調べることはとても大切です。
それをしないで手術しかないと決めつけてる人が多いように思います。
多くの方が、膝の痛みというと「関節のすり減り」と「筋肉の衰え」が原因だと思っていますが必ずしもそうとは限りません。
今日から知識だけでもいいので、「大腿四頭筋のトリガーポイントが引き起こす関連痛」が膝の痛みの原因に1つになることをつけ足しておいてください。
※図はトリガーポイント治療セルフケアメソッドより
手術を迫られていた膝の痛みを抱える60代女性の症例
以前ぼくの整体を受けに来られた方で「手術しかもう手がない」と言われた女性がいました。
その女性はどうしても手術は嫌で、様々な治療法を試すも納得のいく結果は得られなかったとのことでした。
そして、たまたま当院のクライアント様とお知り合いでぼくの整体を受けに来られることになりました。
【症例:60代女性】
症状は右膝の痛みで、しゃがみ込みや階段昇降で著明に出るとのこと。
突然、膝に力が入らなくこともしばしば。
また膝を曲げると痛いので正座が出来きず、床に座ることはなく、ほぼ椅子生活。
お仕事もされていて膝の痛みを我慢しながら通う毎日。
今後、膝の痛みが改善しないようであれば仕事を辞めようと思っているとのこと。
上記のような症状で困っている方は多いと思います。
ぼくも何人か同じような症状をもったクライアント様を担当してきました。
またそのほとんど方が手術の選択を迫られていたことを記憶しています。
ではその方々が本当に手術が必要であったかというとどうでしょう?
答えはノーです。
多くのクライアント様が手術を回避できました。
ただ全員ではありません。
膝関節の変形が進んでいて本当に手術しか方法はない方もいらっしゃいました。
当然ですが全ての膝の痛みを改善することはぼくにはできません。
改善できる可能性があるのは筋・筋膜のトリガーポイントによる痛み(関節包内運動の異常による痛み)だけです。
だから全部は無理です。
でも当てはまる方は改善できます。
上記で紹介した60代女性の方も当てはまる方でした。
この60代女性は、大腿四頭筋にトリガーポイントを見つけることができ、特に内側広筋のトリガーポイントには強い放散痛がありました。
「そう、その痛みです!」と60代女性のクライアント様。
トリガーポイントが発見でき、再現性のある痛みであることはとても重要な情報です。
それから、筋膜連鎖から他にも原因になる部分を全身に渡って詳しく調べます。
目星がついたら大腿四頭筋をメインにトリガーポイントをしっかりリリース(ほぐす)しました。
この時点で膝の痛みは1~2割、膝を曲げても最終域で少し痛みが残る程度まで改善しました。
動作も行ってもらいましたが、やはり痛みは軽いものになっていました。
正座も形としてはできるまでになりました。
その後、この60代女性のクライアント様には何度か当院に通ってもらいました。
結果、無事に膝の痛みの改善に至りました。
60代女性のクライアント様には、「手術を選択する前に来れてよかったです!」と喜びの声をいただきました。
ほんとに手術する前で良かったです!
実はこういった例は少なくありません。
どちらかというと多いほうだと認識しています。
だから膝の痛みで困っている方には一度、トリガーポイントによる痛みを疑ってみてほしいです。
もしトリガーポイントが原因の痛みだったら勿体ないですからね。
もちろん全ての膝の痛みがトリガーポイントが原因ではないので、当てはまらない方も当然いらっしゃいます。
その場合は、他の治療方法になります。
もしかしたら手術が最善の治療方法となる場合もあります。
それは仕方がありません。
ただそこまでに至るまでに、試せることはあるはず。
すぐに手術を決断してしまう方もいらっしゃいますが、本当にそれが最善なのか今一度検討し直してみてほしいです。
いつでも可能性を信じてほしいと思います。
『整骨院で太ももの筋肉を揉んでもらってますが良くならない』について
病院や整骨院で膝が痛いと訴えて、太ももの筋肉をマッサージしたり、揉んだりしてもらっている方も多いでしょう。
大腿四頭筋は太ももにある筋肉です。
太ももをマッサージ・揉むことは大腿四頭筋に対して施術していることになります。
ではなぜ、あなたの膝の痛みは改善しないのでしょうか?
大腿四頭筋のトリガーポイントが原因ではないからという答えもありますが、可能性が低いので今それは置いておきます。
答えはシンプルで、『トリガーポイントをしっかりとリリースできていないから』です。
セラピストの多くがマッサージや筋肉を揉むとき、ピンポイントにアプローチしません。
全体的にほぐすようなマッサージがほとんどです。
もっと詳しくいうと大腿四頭筋の筋肉全体をもみほぐすのが目的になってます。
正直、それがトリガーポイントをしっかりリリースできない原因になっています。
だから、太ももの筋肉を揉んでもらっているのに膝の痛みが一向に改善しないのです。
大腿四頭筋は4つの筋肉の総称です。
1つ1つの筋肉は役割も違うし、痛みを起こす範囲も違います。
もっというと1つの筋肉にしても、トリガーポイントができる箇所は様々です。
筋肉の端っこにできるやつもあれば、真ん中の筋腹にできるやつもあります。
当然、深い浅いもあるので適当にマッサージして揉んでればトリガーポイントをリリース(ほぐす)できるってものではありません。
「ここや!!」って部分を見つけて深くほぐすことが大事。
そうしないと大腿四頭筋のトリガーポイントが引き起こす膝の痛みであっても、アプローチ方法が間違っているので改善しません。
せっかく改善する可能性があるのにもったいないと思いませんか?
もし適当なマッサージを受けていて、中々改善しないと思っているなら担当セラピストに代わってもらうか、別の治療院に行くことをオススメします。
妥協で通うのは絶対ダメです。
膝の痛みで悩んでいるなら大腿四頭筋のトリガーポイントを疑ってみて!
膝の痛みに関わらず筋膜にできるトリガーポイントが原因の痛みは少なくありません。
一般的に痛みの原因というと、関節や神経と思う方は多いでしょう。
もちろんその可能性もあります。
でもそれらよりも可能性の高いトリガーポイントを忘れてはなりません。
目には見えませんが、コリのような部分を押すと痛みがあるので実感できます。
ちゃんと問題が起きるとトリガーポイントは形成されます。
それが膝の痛みならば大腿四頭筋に起きることが多いということ。
だったらアプローチするしかないでしょう。
それをしないで手術するかしないかで悩んでいるのはお門違いです。
そもそも手術は最終手段ではなく、ひとつの手段ですからね。
まだ可能性は捨てきれませんよ。
大腿四頭筋のトリガーポイント。
疑ってみてください。
以上、ぼくからでした。