どうも、すぐるです。
当院ではトリガーポイントを重要視して施術をしています。
なぜなら原因不明の痛みの大半がトリガーポイント由来であることが多いからです。
今回は、改めて「トリガーポイントとは何か?」についてわかりやすく解説していきます。
「トリガーポイント」とは何か?
「トリガーポイント」を簡単に説明すると「筋肉にできるコリ」です。
そしてこのコリがひどくなるにつれて様々な症状を引き起こします。
ひどい状態になるとコリのある部分だけでなく、遠くの部位にまで痛みやシビレを飛ばします。
痛みを飛ばす範囲などは各種筋肉によって違い、それを「関連痛」と言います。
神経痛の症状とも似ていることから、しばしば間違われてしまうことが多々あります。
事実、ぼくのところにも神経痛と思ってきたけど、実はトリガーポイントが原因だったという症例が少なくありません。
それだけトリガーポイントが痛みやシビレに深く関わっているということです。
※ちなみにトリガーポイントの専門的な定義は、「押すと鋭い痛みを感じる過敏になった限局性のスポットで、筋組織の触診可能な索状硬結上の結節の中に存在する」です。
トリガーポイントには3段階の状態がある
多くの痛みやシビレの正体である「トリガーポイント」。
一言で「トリガーポイント」といっても一定の状態のことではありません。
実は筋肉にトリガーポイントが形成されるには3段階あると言われています。
その第一段階が「筋硬結」です。
圧迫するとその部位に痛み(圧痛、局所痛)を生じます。
「筋硬結」が形成されると循環を阻害することになりますが、この段階では自覚することは少ないでしょう。
これに冷えやストレスが続くなどして末梢循環不全が持続すると、部分的に硬結が「潜在性トリガーポイント」に変わります。
「潜在性トリガーポイント」は圧痛に加えて、特定パターンで遠隔部位に放散痛(関連痛)が生じます。
またそれに加えて、唾液分泌、鼻づまりなどの副交感神経性自律神経現象が誘発されるともいわれています。
この段階では何か刺激を加えない限り痛みは生じません。(運動痛○自発痛✖︎)
さてもっと悪化するとどうなるのでしょうか?
はい、潜在性トリガーポイントが活性化されて「活動性トリガーポイント」に変わります。
「活動性トリガーポイント」になると運動痛はもちろんのこと、圧迫などの刺激を加えなくても自発性に関連痛が生じるようになります。
関連痛以外にもシビレ感、感覚鈍麻(感覚が鈍く感じにくい状態)、交感神経緊張現象なども。。。
まだまだ言い出すといろいろありますが、ここでは割愛します。
とにかく簡単にいうと「活動性トリガーポイント」になると症状がキツくなって辛いってことです。
できればここまでになる前に治療して改善することをオススメします。
トリガーポイントは全身にある筋肉に形成される
上記でトリガーポイントは「筋肉にできるコリ」だといいましたが、このコリは全身の筋肉に形成されます。
つまり全身の至るところに起きる痛みの症状は、トリガーポイントの可能性があるということになります。
全身の筋肉の数は数百個あるので、カバーしている範囲が広過ぎですね(汗)
しかも筋肉毎に関連痛のパターンは違います。
え?そんなたくさんある筋肉のしかも関連痛のパターンを調べるのって大変じゃない?と思われるかもしれませんが大丈夫。
実はどのような関連痛のパターンが生じるかは、先人による何十年にも及ぶ研究によって明らかにされています。
なのでその研究データを参考に僕たち治療家はトリガーポイントの特定に役立てています。
興味のある方は、医学書の取扱いがある書店に行けばトリガーポイントの専門書が置いてあるのでぜひ確認してみてください。
セルフケアにも使える有益な情報が載ってますので、自分で治したい方は必読です。
まとめ
今回は、「トリガーポイントとは何か?」というテーマについて簡単に解説してきました。
より詳しく知りたい方は専門書を参考にしていただければと思います。
では、僕があなたに知ってもらいトリガーポイントについての最低限の知識を下記にまとめます。
1.トリガーポイントは「筋肉にできるコリ」
2.トリガーポイントの形成は3段階ある(筋硬結 → 潜在性トリガーポイント → 活動性トリガーポイント)
3.トリガーポイントの中には遠隔部に痛みなどの症状を放散させるものがある
4.トリガーポイントは全身の筋肉に形成され、関連痛も筋肉毎に特定のパターンを持っている
5.原因不明の痛みの正体が実はトリガーポイントが原因だったケースは少なくない
ざっとこんなとこです。
ぜひ参考にしてもらえたらと思います。
患者様で、もしトリガーポイントについてわからないところがあればこちらまでご連絡ください。
ぼくの知るかぎりであればお答えしますのでご遠慮なく。